懸出
懸出
名詞
標準
文例 · 用例
この城の一方が天龍川に臨んでいるので、飲料その他、城兵の生命とする水は、城壁の一端から懸出してある井楼に車をかけ、井戸水を汲むように川から上げていたものである。
— 第四分冊 『新書太閤記』 青空文庫
谷間へ懸出してあるこの小屋は、つまり彼らの罠なのである。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
武蔵も、そこへ横になると、快い薬草のにおいに、眠りを誘われて、手足の先にまで、腫れぼったい疲れが出て来たが、山で生れ、山で育った武蔵には、この谷間の懸出し小屋に、一応、頷けないものがあった。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
そして簡単な寝小屋はまた、次の日のうちに、絶壁へ懸出して組むのであった。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫