人情風俗
にんじょうふうぞく
名詞
標準
manners, customs and popular sentiments
文例 · 用例
彼等の関心は、東京の文化と、東京を通じて輸入される外来思想とのみに存して、自分たちの故郷の天地山川や人情風俗は、眼中にないかの如くである。
— 織田作之助 『東京文壇に与う』 青空文庫
かくのごとく神社合祀は、第一に敬神思想を薄うし、第二、民の和融を妨げ、第三、地方の凋落を来たし、第四、人情風俗を害し、第五、愛郷心と愛国心を減じ、第六、治安、民利を損じ、第七、史蹟、古伝を亡ぼし、第八、学術上貴重の天然紀念物を滅却す。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
そうだとすれば、人情風俗のあらましを、よしやそのはしりのところでつかまえて作品に料って見ても、求める何かはみたされない。
— ――求められる文学について―― 『人生の共感』 青空文庫
そればかりか、「絵を描かうとする者も、変つた人情風俗に接しようとする者も、湯治のためには病人も、みな必ずコーカサスへ行かなければならない」と称されてゐる。
— 河上肇 『小国寡民』 青空文庫
自分の郷里は歴史と自然とこそ美くしい所に富んでいても、人情風俗は随分堕落した旧い市街であり、自分の生れたのは無教育な雇人の多い町家である。
— 与謝野晶子 『私の貞操観』 青空文庫
だからこの点では日本画の自由にして百里の先きの人情風俗までも現し得る仕事に対しては頗る不便不自由なものである。
— 小出楢重 『油絵新技法』 青空文庫
支那人の行商は隊を成して行くのと、物物交換をするので現銀を多く持たないのと、皆蒙古語に通じ蒙古人の人情風俗に通じてゐるのとで、賊難の危険が少く、卻つて蒙古人に親しみを持たれる。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫
求秘書東洋の人情風俗に精通せる、係累なき青年紳士を求む、当方住込、履歴書を添え申出られたし。
— 松本泰 『日蔭の街』 青空文庫
作例 · 標準
その地域の歴史を学ぶことは、人情風俗の理解にも繋がる。
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彼の研究テーマは、江戸時代の人情風俗についてだ。
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旅先でその土地の人情風俗に触れるのは、貴重な経験だ。
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