もろもろ
もろもろ
副詞
標準
文例 · 用例
何故ならばSの生涯を誤らした、不吉な厭人的情操や病鬱的精神や、その他のもろもろの惡しき苗は、その學校生活の小社會的環境によつて、ひとへに育まれたものであるから。
— 萩原朔太郎 『非論理的性格の悲哀』 青空文庫
もろもろの愚弄の眼は淑やかとなり、わたくしは、花瓣の夢をみながら目を覚ます。
— 亡き児文也の霊に捧ぐ 『在りし日の歌』 青空文庫
いのちの声 もろもろの業、太陽のもとにては蒼ざめたるかな。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
野の獣、空の鳥、海の魚、地上のもろもろの植物、いずれも彼に神を示した。
— 内村鑑三 『ヨブ記講演』 青空文庫
あの、虎の皮のふんどしをした赤つらの、さうしてぶざいくな鉄の棒みたいなものを持つた鬼が、もろもろの芸術の神であるとは、どうしても私には考へられないのである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
こんな愚かな芸無しどもが、もろもろの芸術の神であるとは、どうしても私には考へられないのである。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
するとこの竜宮のお土産も、あの人間のもろもろの禍の種の充満したパンドラの箱の如く、乙姫の深刻な復讐、或いは懲罰の意を秘めた贈り物であつたのか。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
いまは、――年とって、もろもろの物慾が出て来て、お恥かしゅうございます。
— 太宰治 『葉桜と魔笛』 青空文庫