唐犬
からいぬ
名詞
標準
foreign dog (esp. of Chinese origin)
文例 · 用例
二人ともに長い刀を一本打ち込んで、一人はこれ見よがしの唐犬びたいをうららかな日の光に晒していた。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
こっちへももう一杯くれ」と、唐犬びたいが声をかけた。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
唐犬びたいのひと群れが最初からこの侍に向って喧嘩を売る下心があったことは、次の事実に因っていよいよ証明された。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
唐犬びたいとほうろく頭巾のほかに、まだ三人の仲間が侍たちのあとをつけて来て、桜のかげに先刻から様子を窺っていたのであった。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
彼は寛文三年の九月、日本堤で唐犬権兵衛等の待伏せに逢った時に、しんがりになって手痛く働いて、なますのように斬りきざまれて死んだ。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
それは水野十郎左衛門が幡随長兵衛を小石川|白山の屋敷へ呼び寄せて、湯殿でだまし討にしたのが根となって、長兵衛の子分どもは唐犬権兵衛や放駒の四郎兵衛等を頭にいただいて、ひそかに復讐の機会を待っていた。
— 岡本綺堂 『番町皿屋敷』 青空文庫
藤村調で唐犬ゴンベエ。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
それに町奴とか云いまして幡隨院長兵衞、又は花川戸の戸澤助六、夢の市郎兵衞、唐犬權兵衞などと云う者がありまして、其の町内々々を持って居て、喧嘩があれば直に出て裁判を致し、非常の時には出て人を助けるようなものがございましたが、安永年間には左様なものはございません。
— 三遊亭圓朝 『業平文治漂流奇談』 青空文庫
作例 · 標準
昔話に出てくる唐犬は、なんだか強そうなイメージがある。
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あの時代、異国から来た珍しい犬を唐犬と呼んでいたそうだ。
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絵巻物には、勇ましい姿の唐犬が描かれていることがよくある。
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「あれはただの犬じゃない、立派な唐犬だ!」と、旅人が感嘆したという。
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