流行児
りゅうこうじ
名詞
標準
popular person
文例 · 用例
一口に酌婦とは云うものの、お葉は柳屋の一枚看板で、東京生れの気前は好し、容貌も好し、山の中には珍しい粋な姐さんとして、ここらの相場を狂わしている流行児である。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
その上にもニイチェの名は、一時日本文壇の流行児でさへもあつた。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
丁度大正時代の文壇で、一時トルストイやタゴールが流行児であつた如く、ニイチェもまたかつて流行児であつた。
— 萩原朔太郎 『ニイチェに就いての雑感』 青空文庫
幸いこの二派は硯友社の秀才に取って代るだけの創作家を出さなかったから当分はなお創作壇の選手権を握っていたが、紅葉門下の風葉鏡花が徐々流行児となり掛けた頃には硯友社の勢力は最早峠の絶頂を越していた。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
俺は無名の作家たちが、文壇の流行児の悪口を思う存分にいい合って、自分たちの認められない腹癒せをする場合を、考えることができた。
— 菊池寛 『無名作家の日記』 青空文庫
海の彼方のイギリスには、いま、エドガー・ウォーレスという探偵小説の流行児がある。
— 平林初之輔 『ヴアン・ダインの作風』 青空文庫
* * 其後、英国のゴムシャムで出来た人造人間、倫敦の流行児となったエリックという人造人間、米国ではウェンスレー博士のこしらえたテレボックスという名の人造人間など、あとからあとへと現れ、テレボックスの如きは同じ姿をした弟たちが、幾度も製造され、それぞれ役立っているという。
— 海野十三 『人造物語』 青空文庫
) ファシズムが、イデオロギーの面でも、左からまわってやってきているという例は、猪木正道氏、渡辺慧氏などという新型のジャーナリズム流行児の出現にも注目されます。
— 宮本百合子 『新しい抵抗について』 青空文庫
作例 · 標準
彼は斬新なビジネスモデルで一躍時代の流行児となった。
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社交界の流行児として、彼は毎晩のようにパーティーに招待されている。
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かつての流行児も、引退後は静かに田舎で暮らしているそうだ。
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