天の配剤
てんのはいざい
表現名詞
標準
heaven's dispensation
文例 · 用例
自然界ではこのように、利己がすなわち利他であるようにうまく仕組まれた天の配剤、自然の均衡といったようなものの例が非常に多いようである。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
何のかのと言つて、私の宿命をお前たちの宿命にまで引下さうとしてゐるが、しかし、天の配剤、人事の及ばざるところさ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
しかも天の配剤というものは誠に、どこまで行き届くものかわからないようである。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
その口惜しまぎれに刃物三昧に及んだわけですが、その音造を取り押さえた為に、清五郎もすぐに其の場から縄付きになるとは、天の配剤とでも云うのでしょうか、まことに都合よく行ったものです。
— 幽霊の観世物 『半七捕物帳』 青空文庫
が、この時初めて馬琴の小説にあるように、天の配剤と云うことを感じた。
— 菊池寛 『天の配剤』 青空文庫
鳥渡した機みか、それとも天の配剤とでもいうのか、屍体は、岩の間に落ち込んでいて、少し離れると完全に見えなかったが、手は、まるで地面から生えたように、岩の上に突出していて、ああしてトニィの注意を捉え、それによってあのセンセイショナルな事件を呼び、引いては犯人の逮捕を見るに到ったのである。
— 牧逸馬 『土から手が』 青空文庫
故にこれを解決しようとするには、現代の法律、科学智識、もしくは常識を以てしては到底測り得べからざる天の配剤による自然の解決を待つより外に方法はないと信ずる者である。
— 夢野久作 『霊感!』 青空文庫
ところで……ここに本官が云うところの、天の配剤による自然の解決法なるものは僅かに二種類しかないのである。
— 夢野久作 『霊感!』 青空文庫
作例 · 標準
二人の出会いは、偶然ではなく、まるで天の配剤であったかのようだ。
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この苦難も、きっと何か意味がある。天の配剤だと信じよう。
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思わぬ幸運に恵まれ、これは天の配剤だと心から感謝した。
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