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訳立

やくりつ
名詞
1
標準
文例 · 用例
…… この明さんと、御自分の令室が、てっきり不義に極った、と最早その時は言訳立たず。
泉鏡花 草迷宮 青空文庫
」と、雪枝がきけば、 老人、T「落ちぶれたりとも、 物部嘉助も、 武士の端くれ」 厳として言い放ち、T「忰が河原乞食に、 成り下ったと、 世間へ知れては、此の嘉助、 御先祖様に申訳立たぬ」 と云えば、 雪枝、まァと云った体。
山中貞雄 中村仲蔵 青空文庫
そんな事から、お邸を出されうものなら、それこそは、草葉の影の母さんに、何といひ訳立つものぞ、死んでも済まぬ、この身体と思案に、あぐんだ、その果ては、つい気が立つて、あんな言。
清水紫琴 したゆく水 青空文庫
お前の方が歳上やし、夫のある身イやし、……そしたらあの児の親たちに対しても申訳立たんやないか。
谷崎潤一郎 卍(まんじ) 青空文庫
私よっぽど「誰に見られても男の人が附いて来るのんが一番わるい、三人だけやったらどないでも言訳立つよって、あんたええ加減に帰んなさい。
谷崎潤一郎 卍(まんじ) 青空文庫
「こいさんはそれでええやろけど、洋裁の稽古止めて貰わなんだら、あたし等が本家に対して言訳立たんようになるわ」「中姉ちゃんは知らんことにしといて欲しい」「そんな訳に行くやろか」「製作の方かてまだ表面は続けてるよってに、洋裁はあれきり止めたらしい、云うといてえな」「知れた時に難儀やわ。
中巻 細雪 青空文庫