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衰残

すいざん
形容動詞名詞
1
標準
emaciated
文例 · 用例
衰残の気色がありありと見える。
種田山頭火 夜長ノート 青空文庫
天床、畳、壁、障子、襖、小さな天地ではあるけれども、都て敗頽と衰残の影が、ハツキリと眼に映る。
三島霜川 昔の女 青空文庫
今行くは追憶の影――黄金なす幻追ひて、衰残の心の大路暮れゆけば顧みもせぬ人生の若き旅びと、――くづをれて匂ゆかしみ我愁ふ、追慕の涙綿綿と青む夜までも。
北原白秋 第二邪宗門 青空文庫
しかし必ずしもどちらの説が真かを決定するは及ばない、世界人類が未だ衰残減少に傾いていないことに照らしても世界が今張る気を有していることは明らかである。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
人々は、衰残の姿いたいたしい市九郎に、「もはや、そなたは石工共の統領をなさりませ。
菊池寛 恩讐の彼方に 青空文庫
冒しがたき大自然の威厳を示して、市九郎の前に立ち塞がっていた岩壁は、いつの間にか衰残の乞食僧一人の腕に貫かれて、その中腹を穿つ洞窟は、命ある者のごとく、一路その核心を貫かんとしているのであった。
菊池寛 恩讐の彼方に 青空文庫
晩年衰残の悲運を誰か知ろうぞ、かれは実に一座の花形役者であった。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
それは明治二十四年の六月、この座で初めて上演された桜痴居士の作で、団十郎は今度が二度目であったが、その衰残のすがたが著るしく眼について、恐らくこれが最後の舞台ではないかという一種の予覚を我々にあたえた。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
作例 · 標準
長年の病により、彼はすっかり衰残してしまい、かつての面影もなかった。
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「あら、あんなに元気だったのに、いつの間にこんなに衰残してしまったのかしら…」と、母親は悲しげに呟いた。
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飢餓や病気で衰残した動物の姿は、見る者の心を痛める。
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