応念
おうねん
名詞
標準
文例 · 用例
しかし奉行所の方でも大事を取って、一応念のために京都へ問いあわせたのですが、日野家では一切知らぬという返事であったので、結局お琴は重追放、善兵衛は手錠を申し渡されて、この一件は落着しました。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
」と一応念を押してみたが、良人は眉をぴくりと動かしただけで返事をしなかった。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
十二時に一応念のため学校へ訊き合わせると、生徒監 Mr. B. B. Fox が電話線の向うへ出て、幼稚部のドロシイ・シュナイダアは正十一時に校門を出て帰路に就いたと告げた。
— 牧逸馬 『双面獣』 青空文庫
では会いますね」 署長は私に一応念を押しておいて、改めて司法主任に合図をした。
— 浜尾四郎 『途上の犯人』 青空文庫
研究室や廊下や庭や往来などの現場が隣組総出の説明と共に、一応念入りに調べられた。
— 海野十三 『四次元漂流』 青空文庫
跡に殘る問題はただ一つメール社の巡遊相談で、それも當てにはならないが、今一應念を押して置かうと思つて、天聲を社に訪問すると、パスが旭川支社へ行つてゐるから、手紙を出して置いた、二三日待つて呉れろとの返事だ。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
「これぢや」 平次はわからぬながら一應念入りに見せて貰ひました。
— 名畫紛失 『錢形平次捕物控』 青空文庫