お見限り
おみかぎり
名詞
標準
ceased patronage (of a client, customer, etc.)
文例 · 用例
そしてその客の親疎によって、「あなた大層お見限りで」とか、「どうなすったの、鼬の道はひどいわ」とか云いながら、左の手で右の袂を撮んで前に投げ出す。
— 森鴎外 『心中』 青空文庫
「オヤ何人かと思ッたらお珍らしいこと、此間はさっぱりお見限りですネ。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
それは情談だが、きついお見限りですね。
— 二葉亭四迷 『浮雲』 青空文庫
「えらいお見限りです、な。
— 憑き物 『泡鳴五部作』 青空文庫
この頃はすっかりお見限りですね」 白ばっくれて小言をいった。
— モーリス・ルヴェル Maurice Level 『ふみたば』 青空文庫
まアお久しおますこと、えらいお見限りだしたな。
— 上司小剣 『鱧の皮』 青空文庫
富士春は、お惣菜の小鉢を、鼠入らずへ入れて、益満へ「お見限りだねえ」「何を――こっちのいう科白だ。
— 直木三十五 『南国太平記』 青空文庫
「マア、随分この頃はお見限りでしたネ、貴方のこったからって云ってたんですけれ共」 いきなりこんな事をあびせかけられた。
— 宮本百合子 『芽生』 青空文庫