幻辞.com

手拭い

てぬぐい
名詞
1
標準
文例 · 用例
」「おい、その辺に僕の手拭いが無いか。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
後で教えてあげるから、手紙はその辺に置いといて、僕の手拭いを持って来てくれないか。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
あそこが、ちょっとむずかしかったので、手拭いにかこつけて、即答を避けたというわけでもあったのだ。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
僕は「如何にさきくや」の解釈の仕方を考え考え、頭の石鹸を洗い落していたら、マア坊は、手拭いを持って来て、そうしてこんどは真面目な顔で、何も言わずに、手渡すとすぐにすたすたと向うへ行ってしまった。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
」ひょっとしたらマア坊は、さっき手拭いを取りに行った時に、あの手紙を、僕のベッドの引出しにでも、ほうり込んで来たのではあるまいかと思って聞いてみたのだが、やはり、ただ首を振るだけで返辞をしない。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
きざなようですけれども、(ふところから、手拭いに包んだ出刃庖丁を出し、畳の上に置いて、薄笑いして)今夜は、こういうものを持って来ました。
―――三幕 冬の花火 青空文庫
ふたり、たいへん興ざめして、そそくさと立ちあがり、手拭い持って、階下の大浴場へ降りて行く。
太宰治 秋風記 青空文庫
みなこれ屈竟の大男、いずれも手拭いに面を覆みたるが五人ばかり、手に手に研ぎ澄ましたる出刃庖丁を提げて、白糸を追っ取り巻きぬ。
泉鏡花 義血侠血 青空文庫