妙用
みょうよう
名詞
標準
mysterious influence
文例 · 用例
このように物を食うための器械としての歯や舌が同時に言語の器械として二重の役目をつとめているのは造化の妙用と言うか天然の経済というか考えてみると不思議なことである。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
そうだとすると、がたがたの穴のあいた入れ歯で事を足しておくのも、かえって造化の妙用に逆らわないゆえんであるかもしれないのである。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
もっともこのようなことは何も連句に限らず他の百般の事がらに通有ないわゆる「転機」の妙用に過ぎないので、われわれ人間の生涯の行路についても似よったことが言われるであろうが、そういう範疇の適切なる一例として見らるるという点に興味があるであろう。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
もちろん、そのためには強烈無比、高潔至極の大生命の光照を享け、その自由暢達な働きによって自己の全能率を総動員して行くのでありますが、この妙用はまた自己一心の性能にも備わっているのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
また、熱だの痛みなどというものも肉体が不健康状態に陥ったとき、それを知らせる肉体機構の妙用で、いわば警報器です。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
之れ何んの力に因るか、天祐もあらん、軍略の妙用もあらん、然れど其最も威大なる力は、日本武士魂の発動即ち之れなり日本人の発動は、日本人の生命たり。
— 押川春浪 『警戒すべき日本』 青空文庫
施行の食は彼の我に与うるによって彼の檀波羅密を成じ、我の彼に受けて酬いるに法を与うるを以てするの故に、我の檀波羅密を成じ、速疾得果の妙用を現ずるを観た。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
すなわち現時の経済組織を謳歌し、その組織の下における利己心の妙用を嘆美し、自由放任ないし個人主義をもって政治の原則とすということが、いわゆる英国正統学派の宗旨とするところである。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
作例 · 標準
植物の成長には、土壌に含まれる微生物の妙用が欠かせない。
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彼の巧みな話術には、人の心を動かす妙用がある。
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古い道具を現代のインテリアに活かすという妙用に感心した。
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