し所
しどころ
名詞
標準
appropriate time to do (something)
文例 · 用例
いったい誰れに対してもあたりの良い人の不平の漏らし所は家庭だなど云う。
— 寺田寅彦 『根岸庵を訪う記』 青空文庫
しかし所詮ニコロは現在に生きる女性だ、彼女の愛情は未来を苛酷に約束する。
— Love on Drought 『恋の一杯売』 青空文庫
しかし所詮は察斗詰であって、彼自身の白状ではない。
— 岡本綺堂 『拷問の話』 青空文庫
然し所々に寫生的の分子多きために不自然を一寸忘れさせるが手際なり) 虚子曰く狐の話面白し全篇あの調子で行けばえらいものなり(漱石曰く全篇大概はあの調子なり) 要するに虚子は寫生文としては寫生足らず、小説としては結構足らずと主張す。
— 夏目漱石 『鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年』 青空文庫
七日、癸卯、鷹狩を停止す可きの旨、諸国の守護人等に仰せらる、事度々厳命有りと雖も、放逸の輩、動もすれば違犯有るの旨、聞食し及ぶに依りて、此の如しと云々、但し所処の神社の貢税の事に於ては、制するの限に非ずと云々。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
是義経の馬を立給ひし所となり。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
さるを其の是の如くなるに至りし所以は、天意か人為かはいざ知らず、一|波動いて万波動き、不可思議の事の重畳連続して、其の狂濤は四年の間の天地を震撼し、其の余瀾は万里の外の邦国に漸浸するに及べるありしが為ならずばあらず。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
道衍の一生を考うるに、其の燕を幇けて簒を成さしめし所以のもの、栄名厚利の為にあらざるが如し。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
作例 · 標準
こんなに大変な時に、し所がないとは本当に困ったものだ。
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今はまだし所ではないが、いずれこの問題に取り組む必要があるだろう。
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「ここがし所だ!」と、彼は最後の力を振り絞って走り出した。
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