王侯貴族
おうこうきぞく
名詞
標準
royalty and titled nobility
文例 · 用例
そして、類ひ稀なるモロコシ酒の利き目は、盞を傾ければ忽ち羽化登仙、二盞を呑み尽せば王侯貴族の宮殿に主となつて、錦の寝椅子に恍惚としてゐるものを、あの声を耳にするがいなや、真さかさまに元の馬小屋に戻つてしまふと、憤つて、やがてはわたしの帰来と知つても故意に扉を開けようともしなかつた。
— 牧野信一 『幽霊の出る宮殿』 青空文庫
ついで、芸術家としての名建築家が、王侯貴族たちの名声と権力と金の力とをつくしてその腕を発揮しました。
— 宮本百合子 『よろこびの挨拶』 青空文庫
世の中で何の名もなく位もないいわゆる田夫野人であっても、その思うところ欲するところは王侯貴族に劣らぬものが沢山ある。
— 新渡戸稲造 『自由の真髄』 青空文庫
「歓待|饗応用の王室御用品、王侯貴族の贈答用品」として用いられた。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
繪畫といへば、此處のも、どこへ行つてもお目にかかるラファエロ、ルーベンス、ヴァン・ダイク等のもので、殊に此の城に關係のある王侯貴族の肖像畫が多く掛けられてあつたが、私にとつて思ひ出して興味のあるのはルーベンスの描いた聖イグナシオ・ロヨラの肖像である。
— 野上豐一郎 『ウォリクの城』 青空文庫
かくて各個人は従来の族党又は藩閥、或は王侯貴族の覊絆を脱して、直接大きな国家的社会に連帯生活を始めた。
— 石川三四郎 『社会的分業論』 青空文庫
従って日本在来の仏教、――王侯貴族がその奢侈の生活のままに仏道に入ることを認めた日本在来の仏教を、彼は力強く否認する。
— 和辻哲郎 『日本精神史研究』 青空文庫
彼女の父は、日頃口癖の様に「ダグラス・フェアバンクスとなって、王侯貴族の生活をするか、でなければ、第二世仕立屋銀次になり度い」と云っていた。
— 江戸川乱歩 『江川蘭子』 青空文庫
作例 · 標準
例句