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切火

きりび
名詞
1
標準
striking sparks with flint and steel or by rubbing sticks together (usu. to start a fire)
文例 · 用例
」 凜と留めて、「切火を打って、座敷へ出ます、芸者の衣物を着せるには作法があるんです。
泉鏡花 日本橋 青空文庫
刻苦勉励、学問をも仕り、新しき神道を相学び、精進潔斎、朝夕の供物に、魂の切火打って、御前にかしずき奉る……媛神 私は些とも頼みはしません。
泉鏡花 多神教 青空文庫
暮に取立ての初穂を、まず新しい苞入にして、切火を打って、ここから七里ある、小田原なる城の鎮守、親仁が産神に、謹上。
泉鏡花 わか紫 青空文庫
七 ちょうど最近|披露目をした小躯の子が一人、それよりも真実の年は二つも上だが、戸籍がずっと後れているので、台所を働いている大躯の子に、お座敷の仕度をしてもらっているところだったが、それが切火に送られて出て行く段になって、子供たちはやっとお母さんが帰って来たことに気がついた。
徳田秋声 縮図 青空文庫
」 そして仕度が出来あがると、心得たもので、咲子は爪立して、けんどんのうへから燧石を取りおろすと、下駄を穿いてゐる蝶子の後ろからかち/\切火をして、皆んなを笑はせた。
徳田秋声 チビの魂 青空文庫
この裏家から高褄をとって、切火をかけられて出てゆく芸妓姿はうけとれなかったが、毎日|細二子位な木綿ものを着て、以前の抱えられた芸妓屋へゆき、着物をきかえて洗湯にも髪結いさんにもゆくのだと母親が説明した。
長谷川時雨 お墓のすげかえ 青空文庫
」とかで、往来でお島婆さんに遇ったと云っても、すぐに切火を打ったり、浪の花を撒いたりするくらいでした。
芥川龍之介 妖婆 青空文庫
赤彦の創めた『切火』の歌風は、創作家の新感覚派に八九年先んじて出て、おなじ手法で進もうとする技工本位の運動であった。
折口信夫 歌の円寂する時 青空文庫
2
標準
purification ceremony in which sparks are struck in the direction of someone (oft. for good luck)