止め刀
とどめがたな
名詞
標準
文例 · 用例
どれ一つ止刀を刺しに出かけようか」 その時まで、柱の蔭に立って指図をしていた一人の浪人者は、呟きながら大刀の鞘を払って、ノッソリ、倒れた襖を踏んで新九郎の目の前を通り過ぎた。
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫
刎ね起きた新九郎、何の猶予もなくブツリと止刀を刺して、「いざ、そこに残る木ッ葉ども、師の仇と思わばすぐ続いて来い!
— 吉川英治 『剣難女難』 青空文庫
――つづいて鉄砲を投げすてて、倒れた敵へ止刀を刺しにゆく彼のすがたが跳ぶ鹿のように彼方の坂に見えた。
— 第四分冊 『新書太閤記』 青空文庫
どうだ、恐れ入ったろうが」止刀を刺したもののように四郎が言葉の結びを付けると、綽空はそれに対して、一言のいいわけをするのでもなく、「いかにも、お汝らのいうとおりな事実はある。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫
何となれば、巌流に止刀を刺すのを忘れて行ったのを見てもわかるではないか」――と。
— 円明の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
かれは、その瞬間かすかながら、対手がすぐと次に、止刀を刺しに近づくであろうという意識をもって待っていた。
— 剣山の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
ならば、止刀を刺す機会があった。
— 剣山の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
弦之丞はすぐに止刀を刺してふたりへいった。
— 鳴門の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫