清白
すずしろ
名詞
標準
文例 · 用例
燭火は外界の暗黒なるに從つて其の威力を増し、闇黒の度を減じて明らかなるに從つて其の威力を減じ、光明清白なる晝間に於ては殆ど全く其の威力を失ふ。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
春は暖かく、秋は冷たく、清白と濁黒と、正と邪と、賢と愚と、通(流れ)と塞(滞り)と、伸と屈と、人と動物と、神と鬼と、これ等は皆一気が二分して、旋回し、曲折し、摩減し、衝突し、交錯して生じるのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
我は生れながらの清白なる身を涜すが如くおもひき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
余とエリスとの交際は、この時までは余所目に見るより清白なりき。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
余とエリスとの交際は、この時まではよそ目に見るより清白なりき。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
余とエリスとの交際は、この時までは餘所目に見るより清白なりき。
— 森鴎外 『舞姫』 青空文庫
酒色を好まず、出たらめを云わず、身を処するに清白なる事、僕などとは雲泥の差なり。
— 芥川龍之介 『恒藤恭氏』 青空文庫
八月十八日伊豆伊東にて友人 伊良子清白 夜雨は薄幸の詩人なり、幼ふして身、已に病を懷き、室に筑波の翠微を仰ぎて、而も脚多く戸※の間を出でず、宜なるかな、凄思欝結して詩となるところ、哀音惻々として一に蠶兒の糸を吐いて盡きざる如くなるや。
— 横瀬夜雨 『花守』 青空文庫