特筆大書
とくひつたいしょ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
標準
(printed or written in) large letters
文例 · 用例
『こゝに一人の少女あり、其名を絹といふ』と僕は小説批評家への面當に今一|度特筆大書する。
— 国木田独歩 『湯ヶ原より』 青空文庫
先生とどこで何を食ったというようなことがやたらに特筆大書されているのである。
— 寺田寅彦 『詩と官能』 青空文庫
とすると、今度の戦争は有史以来特筆大書すべき深刻な事実であると共に、まことに根の張らない見掛倒しの空々しい事実なのである。
— 夏目漱石 『点頭録』 青空文庫
これはいかにも平凡な発見のようではあるが、しかし、私はこの貧しい手記の中に最も力をこめて特筆大書して置きたいような、何だか、そんな気がしてならないのである。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
まことならば、津軽が、ほんの少しでも中央の政局を動かしたのは、実にこれ一つといふ事になつて、この安東氏一族の内訌は、津軽の歴史に特筆大書すべき光栄ある記録とでも言はなければならなくなる。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
私は小説というものを間違って考えているのであろうか、と思案にくれて、いや、そうで無いと打ち消してみても、さて、自分に自信をつける特筆大書の想念が浮ばぬ。
— ――ひそひそ聞える。なんだか聞える。 『鴎』 青空文庫
「待つ」という言葉が、いきなり特筆大書で、額に光った。
— ――ひそひそ聞える。なんだか聞える。 『鴎』 青空文庫
あれから二十年、あなたは、いまでは明治大正の文学史に、特筆大書されているくらいの大作家になってしまいました。
— 太宰治 『風の便り』 青空文庫
作例 · 標準
選挙の結果が、新聞の一面に特筆大書されている。
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スローガンを看板に特筆大書して、道行く人々にアピールした。
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その成功体験は、彼の自伝の中で特筆大書して語られている。
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