お手洗い
おてあらい
名詞頻度ランク #37240 · 青空 12 例
標準
toilet
文例 · 用例
夜中にお手洗いに起きて、お玄関の衝立の傍まで行くと、お風呂場のほうが明るい。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
あの火事があってから、お母さまは、夜中に時たま呻かれる事があるし、また、風の強い夜などは、お手洗いにおいでになる振りをして、深夜いくどもお床から脱けて家中をお見廻りになるのである。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
私はそっと立って、お隣りの部屋へ行き、病身らしく蒼白く痩せたおかみさんに、お手洗いをたずね、また帰りにその部屋をとおると、さっきの一ばんきれいで若いチエちゃんとかいうお嬢さんが、私を待っていたような恰好で立っていて、「おなかが、おすきになりません?
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
彼は、京子がお手洗いへ立つかどうかして、倭文子と二人きりになる機会が、必ずあるに相違ないと楽しみにしていた。
— 菊池寛 『第二の接吻』 青空文庫
しかし却ってその方が安心ですよ、早く気をつけるから……」 伸子は、お手洗いを、と云おうとして、思いついた。
— 宮本百合子 『伸子』 青空文庫
するとね、いつも、上からも下からも、きまってお手洗いの音がするのよ。
— 山川方夫 『お守り』 青空文庫
お便所というのは却つてよけいに汚くなるようだし、かわや――は、それだけですでに、汚い感じを避けた言葉になつているから、おかわやという必要はなく、むしろ、きれいにいうのだつたら、それも男が使うとちよつとへんだけれど、お手洗いがいいだろう。
— 大下宇陀児 『擬似新年』 青空文庫
お手洗いへいくのかもしれません。
— 江戸川乱歩 『塔上の奇術師』 青空文庫