揚げ場
あげば
名詞
標準
landing-stage
文例 · 用例
これは、五ツ目からこの姿のままで茶舟に搭せられ、大河を遡って枕橋へ着き、下金屋の庭が荷揚げ場になっているから、直ぐ其所へ引き揚げたものである。
— 蠑螺堂百観音の成り行き 『幕末維新懐古談』 青空文庫
倉の荷揚げ場へ行きゃ、舟もはしごも掃くほどあるはずだ。
— 首つり五人男 『右門捕物帖』 青空文庫
現在の水戸上水道の水揚げ場から、七、八町上流だ。
— 佐藤垢石 『那珂川の鱸釣り』 青空文庫
江戸のなごりに、隅田川を見て行こう、と半蔵が言い出して、やがて三人で河岸の物揚げ場の近くへ出た。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
こんな倉庫と物揚げ場との多いごちゃごちゃした界隈ではあるが、旧両国|広小路辺へもそう遠くなく、割合に閑静で、しかも町の響きも聞こえて来るような土地柄は、多吉の性に適すると言っているところだ。
— 第二部下 『夜明け前』 青空文庫
工場から立ちのぼる湯気のような、湯気よりも濃密な白い煙が、風の吹く日は風の吹く方向へなびき、風のない日は立ちのぼったところから下へ、ゆっくりと舞いおりて来て、工場や付属の建物や、その周囲一帯の地面やくさむらや、道を隔てた根戸川の揚げ場までを、まっ白に塗りつぶすのであった。
— 山本周五郎 『青べか物語』 青空文庫
私は好きだな」 こちらはその黒旋風、はやくも江の岸の、水揚げ場へ来ていた。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
また、構内の掘割には、荷揚げ場もあり、船倉もあった。
— 婆娑羅帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
揚げ場の例文