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割合に

わりあいに
副詞
1
標準
comparatively
文例 · 用例
私は前夜の飲過ごしでぐつたりして、少し卓子の割合には高過ぎる椅子に腰掛けて、煙草を喫つたり本を読みかけてみたり、と、急に思ひ出して此の日頃方々で受取つた名刺の整理をしたり、――要するに何の野心もなく、その日第一回の食事を済ましたばかりのところであつた。
――不真面目なわが心…… その一週間 青空文庫
「Mなんて、兎に角今の中学校なんかが猫のやうな善良さで押し通せる奴つたら、延膸が大脳の割合に発達してゐないで、大脳が一通り悪い意味のエゴイスチックな発達をした奴だ。
中原中也 その頃の生活 青空文庫
異郷で迎えた正月も数ある中でどうしてこの武雄温泉とナポリと二つの正月が割合に鮮明な絵となって、そうして対幅のようになって残っているのか。
寺田寅彦 二つの正月 青空文庫
しかしそういう点を高浜虚子氏に対して感ずる人は割合に少ないかもしれない。
寺田寅彦 高浜さんと私 青空文庫
父の長い留守の間に祖母と母と三人きりで割合に広い屋敷の中でのつつましい生活は子供心にもかなり淋しいものであったに相違ないので、この広くて淋しい家と、重兵衛さんの狭くて賑やかな家との対照が幼い頭に何かしら深い印象を刻んだのではないかと想像される。
寺田寅彦 重兵衛さんの一家 青空文庫
神楽殿の傍には、周囲六丈四尺、根廻りは二丈八尺、と測られた神代杉がそそり立って、割合に背丈は高くないけれど、一つ一つの年輪に、山の歴史の秘密をこめて、年代の威厳が作り出す色づけと輪廓づけを、神さびた境内の空気に行わたらせている。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
やや低い山で、割合に有名なのは、日光と上州草津に白根山(日光二二八六米突、草津二一四二米突)という同名のが二つある。
小島烏水 高山の雪 青空文庫
足許を瞰下すと、火口壁の周辺からは、蝋燭の融けてまた凝ったような氷柱が、組紐の如く、何本となく、尖端を鋭くして、舌のように垂れている、火口底は割合に、雪が多くない。
小島烏水 雪中富士登山記 青空文庫
作例 · 標準
この町の物価は、東京に比べて割合に安い。
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彼は不器用そうに見えるが、割合に手先が器用だ。
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忙しい毎日だが、割合に充実している。
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割合に(わりあいに) — 幻辞.com