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獣神

じゅうしん
名詞
1
標準
文例 · 用例
この若い男は、科野国の獣神であって、福慈の女神により人間に化せしめられつつあるうち病気をしてしまったのでこの洞窟内で療養せしめられているのだといった。
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若い獣神はいう「この乳を、あの方は、生に対しても根が尽き果て、さればといって死へも急げない、生けるものに取っていちばん遣り切れないときに飲めと仰しゃるんです。
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でも、そういう場合に飲もうとする努力は苦しいものですね」 若い獣神はしきりに咳き込んだ。
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燈火のかすかな灯かげで女は獣神をよく見た。
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獣神にもこんな男がいるのか。
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話は判っててよ」 女は、この類いで、この若き獣神が生きとし生けるものの醜悪の底の味いを愛惜し、嘗め潜って来たであろうことを察して、悪寒のある身慄いをした。
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そうして一心に吾輩の姿を見上げている半裸の若い女たちの姿を見まわすと吾輩は、森の妖精に囲まれた半獣神みたような気持になった。
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そうして容貌の醜さは、獣神として名に高い、一言|主さながらで、凝視することさえ憚られた。
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