難症
なんしょう
名詞
標準
incurable illness
文例 · 用例
予はこれを知らず高山に寒夜平臥して足を不治の難症にしおわったから、記して北荒出征将士の参考に供う。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
もちろん、博士がしじゅう病気と闘っておられたこと、博士を悩ましていた病気は、かなり難症であったことは知らぬではなかった。
— 平林初之輔 『作家としての小酒井博士』 青空文庫
癌、結核等の難症と、内分泌との關係を明らかにし、睾丸の移植によつて酸素消費量を増大し、内分泌をさかんならしめて病氣の進行を防ぐといふのがその研究の内容らしかつた。
— 島木健作 『第一義の道』 青空文庫
もし左様だとすれば、心臓から動脈へ出る血が、少しづゝ、後戻りをする難症だから、根治は覚束ないと宣告されたので、平岡も驚ろいて、出来る丈養生に手を尽した所為か、一年許りするうちに、好い案排に、元気が滅切りよくなつた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
ソレと同時にその歳の二月頃であったが、緒方の塾の同窓、私の先輩で、予て世話になって居た加州の岸直輔と云う人が、腸窒扶斯に罹って中々の難症。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
由りて世間の良醫は固疾難症を第一の病人として療治する故に、貧富の差別有る事なし。
— 福澤諭吉 『養生の心得』 青空文庫
もしそうだとすれば、心臓から動脈へ出る血が、少しずつ、後戻りをする難症だから、根治は覚束ないと宣告されたので、平岡も驚ろいて、出来るだけ養生に手を尽した所為か、一年ばかりするうちに、好い案排に、元気がめっきりよくなった。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
さていへるやう、「わがこの薬は、畏くも月宮殿の嫦娥、親ら伝授したまひし霊法なれば、縦令怎麼なる難症なりとも、とみに癒ること神の如し。
— 巌谷小波 『こがね丸』 青空文庫
作例 · 標準
医師は、その病気が難症であると診断した。
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難症と診断された患者は、残された時間を家族と過ごすことを選んだ。
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難症の治療法開発は、現代医学の大きな課題の一つだ。
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