牧柵
ぼくさく
名詞
標準
文例 · 用例
周圍二十里、面積三萬三千二百町歩、放牧區域七十二區、各區をめぐる牧柵の延長七十里に達する大牧場――高臺の放牧地は、天然のままだが、造つた樣に出來てゐて、恰も間伐したかの如く、樹木がいい加減に合ひを置いて生えてゐる地上には、牧草が青々育つて、實に氣持ちのいい景色だ。
— 岩野泡鳴 『日高十勝の記憶』 青空文庫
周圍二十里、面積三萬三千二百十町歩、放牧區域七十二區、各區をめぐる牧柵の延長七十里に達する大牧場――高臺の放牧地は、天然のままだが、造つた樣に出來てゐて、恰も間伐したかの如く、樹木がいい加減に合ひを置いて生えてゐる地上には牧草が青々と育つて、實に氣持ちのいい景色だ。
— 斷橋 『泡鳴五部作』 青空文庫
このあたり、牧場に牧柵がなく、耕地に却つて柵をめぐらしてある。
— 斷橋 『泡鳴五部作』 青空文庫
不成功に終つた牧場の牧柵が朽ちツ放しになつてゐるのを左右に見て進むと、茅の中にはきりぎりすがうら寂しく鳴いてゐるし、カケスが澤山飛びまはつてゐる。
— 斷橋 『泡鳴五部作』 青空文庫
そしてその牧柵が、私達の家の窓の下までも伸びてつゞいてゐた。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
水づかりの原に壊れて雨風にさらされた牧柵が立っていた。
— 宮本百合子 『スモーリヌイに翻る赤旗』 青空文庫
どの家も、まわりに牧柵をゆって、牛、馬、豚、山羊などを飼っている。
— 宮本百合子 『新しきシベリアを横切る』 青空文庫
家も低い、牧柵もひくい。
— 宮本百合子 『新しきシベリアを横切る』 青空文庫