幻辞.com

横長

よこなが
形容動詞名詞-の形容詞名詞頻度ランク #33805 · 青空 67
1
標準
oblong
文例 · 用例
ひょっと目星い品が視野から彼女を呼び覚すと、彼女の青みがかった横長の眼がゆったりと開いて、対象の品物を夢のなかの牡丹のように眺める。
岡本かの子 老妓抄 青空文庫
煤けたる行燈の横長きが一つ上にかかりて、ほととぎすの画と句など書いたり、灯をともしたるに、水はよく澄みて、青き苔むしたる石鉢の底もあきらかなり。
泉鏡花 龍潭譚 青空文庫
……       四 屋台の正面を横に見せた、両方の柱を白木綿で巻立てたは寂しいが、左右へ渡して紅金巾をひらりと釣った、下に横長な掛行燈。
泉鏡花 陽炎座 青空文庫
行手には王子辺の工場の太い煙突がはるかに薄ぐもつた空にそびえて立ちその下にぼかした様な町の遠景が横長に見える。
断片三種 処女時代の追憶 青空文庫
それが眼に入るか入らぬに屹と頭を擡げた源三は、白い横長い雲がかかっている雁坂の山を睨んで、つかつかと山手の方へ上りかけた。
幸田露伴 雁坂越 青空文庫
煤けたる行燈の横長きが一つ上にかかりて、ほととぎすの画と句など書いたり。
泉鏡花 竜潭譚 青空文庫
小屋の前に莚を敷いて葛岡は鼬を猟る罠だという横長い四角い箱の入口の落し蓋の工合をかたん/\いわせながら落し試みていました。
岡本かの子 生々流転 青空文庫
わたくしは少し佇む位置をずらして空地を覗きますと、家畜を飼ったあとらしい柵があったり、器械体操の金棒の設備があったりするその向うに、毀れかゝった土蔵倉と、京都三十三間堂のように横長い物置長屋とは、たとえ古びておれ、表の母家とは似ても似つかぬほど格式張った構えのものでした。
岡本かの子 生々流転 青空文庫