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手あぶり

てあぶり
名詞
1
標準
small brazier
文例 · 用例
それからぽつんとちゃぶ台の前に坐ると、傍の手あぶりには炭火がかっかと熾っている。
北原白秋 フレップ・トリップ 青空文庫
「ここらではいつ頃まで雪が降ります」と、澹山は手あぶり火鉢を彼女のまえに押しやりながら訊いた。
旅絵師 半七捕物帳 青空文庫
とても割り込んで坐るような席はないので、半七は台所へ廻って、流し元のあがり框に腰をかけていると、ひとりの女房が手あぶりの火鉢を持って来てくれた。
冬の金魚 半七捕物帳 青空文庫
彼女は更にその火を枕もとの手あぶりに投げ込むと、焔はぱっと大きく燃えて、見る見るうちに薄白い灰となった。
岡本綺堂 籠釣瓶 青空文庫
なま暖かいひと間の空気に倦んで、次郎左衛門は障子を少しあけていたが、やがて又ぴっしゃりと閉め切って古びた手あぶりの前に坐って、小さい鉄瓶の口から軽く噴く湯煙りのゆくえを見つめていた。
岡本綺堂 籠釣瓶 青空文庫
大籬に育てられた彼女は、浮世絵に描かれた遊女のようにしだらのない立て膝をしてはいなかったが、疲れたからだを少しく斜にして、桐の手あぶりの柔かいふちへ白い指さきを逆むきに突いたまま、見るともなしに向うの小さい床の間を見入っていた。
岡本綺堂 箕輪心中 青空文庫
妹たちが寝ばなだからあすこでは起こすといけませんから」 そういいながら葉子は手あぶりに火をついで持って来た。
有島武郎 或る女 青空文庫
「一緒にお引き合わせしますからね、愛さんにもおいでなさいといっていらっしゃい」 二人だけが座に落ち付くと岡は涙ぐましいような顔をしてじっと手あぶりの中を見込んでいた。
有島武郎 或る女 青空文庫
作例 · 標準
寒い夜、火鉢の**手あぶり**で手を温めた。
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書斎の机の上に、小さな**手あぶり**を置いた。
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茶道では、**手あぶり**を使ってお湯を沸かすこともある。
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