かい出す
かいだす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to bail out (water)
文例 · 用例
ところがそれをあまりかい出すと底が見えて來て、後で入る連中の使ひ水が無くなる。
— 海野十三(佐野昌一) 『南太平洋科學風土記』 青空文庫
荷もつに火がつくので水をかける、そのあまりをかい出すもの、舟をこぐもの分業で命からがらにげ出したのだ。
— 宮本百合子 『大正十二年九月一日よりの東京・横浜間大震火災についての記録』 青空文庫
綱雄といえば旅行先から、帰りがけにここへ立ち寄ると言ってよこしたが、お前はさぞ嬉しかろうなとからかい出す善平、またそのようなことを、もう私は存じませぬ、と光代はくるりと背後を向いて娘らしく怒りぬ。
— 川上眉山 『書記官』 青空文庫
「寒月君、君の事を譫語にまで言った婦人の名は、当時秘密であったようだが、もう話しても善かろう」と迷亭がからかい出す。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
「おまえ水をかい出すにどのくらいかかるか、勘定していたじゃないか。
— SANS FAMILLE 『家なき子』 青空文庫
「死にてえ、死にてえ」と、仏頂寺弥助が捲舌をつかい出す。
— 新月の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
今まで一文なしでいたやつが、急に金をつかい出すと――それこそ犯人だとくる。
— フョードル・ミハイロヴィッチ・ドストエフスキー 『罪と罰』 青空文庫
皆がからかいだすと、イリューシャの心の中にけなげな精神が、むらむらと湧き起こってきたのです。
— 上 『カラマゾフの兄弟』 青空文庫