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枯れ草

かれくさ異読 こそう
名詞多音語
1
標準
dry grass
文例 · 用例
高嶽の絶頂は噴火口から吐き出す水蒸気が凝って白くなっていたがそのほかは満山ほとんど雪を見ないで、ただ枯れ草白く風にそよぎ、焼け土のあるいは赤きあるいは黒きが旧噴火口の名残をかしこここに止めて断崖をなし、その荒涼たる、光景は、筆も口もかなわない、これを描くのはまず君の領分だと思う。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
円錐形にそびえて高く群峰を抜く九重嶺の裾野の高原数里の枯れ草が一面に夕陽を帯び、空気が水のように澄んでいるので人馬の行くのも見えそうである。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
下りは登りよりかずっと勾配が緩やかで、山の尾や谷間の枯れ草の間を蛇のようにうねっている路をたどって急ぐと、村に近づくにつれて枯れ草を着けた馬をいくつか逐いこした。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
あたりを見るとかしこここの山の尾の小路をのどかな鈴の音夕陽を帯びて人馬いくつとなく麓をさして帰りゆくのが数えられる、馬はどれもみな枯れ草を着けている。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
沼地から少しばかり距った、枯れ草の上で彼等は止った。
黒島傳治 前哨 青空文庫
逆さまに吊られた口からは、血のしずくが糸を引いて枯れ草の平原にポタ/\と落ちた。
黒島傳治 前哨 青空文庫
それからひるすぎ、枯れ草の中でチュンセがとろとろやすんでいましたら、いつかチュンセはぼおっと黄いろな野原のようなところを歩いて行くようにおもいました。
宮沢賢治 手紙 四 青空文庫
私たちは、そんなものを集めて来ると、ムシメガネで、天日を枯れ草に取って、流れ木に燃やしつけて、焼いて喰べました。
夢野久作 瓶詰地獄 青空文庫
作例 · 標準
夏の終わりの野原は、陽に焼けた枯れ草の匂いが満ちていた。
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風が吹くと、乾いた枯れ草がサラサラと耳に心地よい音を立てた。
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家畜のために、冬の餌として大量の枯れ草を干しておいた。
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