鳰鳥
におどり異読 みおどり
名詞
標準
little grebe
文例 · 用例
ときたま鳴けよ、鳰鳥、昼間の月も渡るよ。
— 北原白秋 『海豹と雲』 青空文庫
しかしぐずぐずしていると今につかまってしまうのが目に見えていましたので、皇子は宿禰に向かって、さあ、おまえ、振熊に殺されるよりも、鳰鳥のように、この湖水にもぐってしまおうよ。
— 鈴木三重吉 『古事記物語』 青空文庫
丁度|鳰鳥の浮巣が潮の差引につれて上つたり下りたりするやうな工合に…… 土地の老人の言葉によると、五十年|前の洪水の折も同じ様な事があつたので、「不思議だな、まるで浮島のやうだ。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
新嘗に我が夫をやりて、斎ふ此戸を(巻十四)鳰鳥の葛飾|早稲を嘗すとも、その愛しきを、外に立てめやも(同)と言ふ名高い万葉集の東歌と、御祖神の宿を断つた富士の神の口実(常陸風土記)などに、其俤を留めてゐる。
— 折口信夫 『稲むらの蔭にて』 青空文庫
鳰鳥の葛飾|早稲を贄すとも、彼愛しきを、外に立てめやも誰ぞ。
— 折口信夫 『最古日本の女性生活の根柢』 青空文庫
新嘗に我が夫をやりて、斎ふ此戸を鳰鳥の葛飾早稲を新嘗すとも、その愛しきを、外に立てめやもとある。
— 折口信夫 『方言』 青空文庫
「しなが鳥」は猪名につづく枕詞で、しなが鳥即ち鳰鳥が、居並ぶの居と猪とが同音であるから、猪名の枕詞になった。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
○鳰鳥の葛飾早稲を饗すとも其の愛しきを外に立てめやも 〔巻十四・三三八六〕 東歌 下総国の歌。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
作例 · 標準
湖面を静かに進んでいた鳰鳥が、突然水中へ潜って姿を消した。
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万葉集の歌にも詠まれている鳰鳥は、古くから日本人に親しまれてきた。
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鳰鳥の親子が連れ立って泳ぐ姿は、見ていてとても微笑ましい。
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