泣きべそ
なきべそ
名詞
標準
face contorted and about to cry
文例 · 用例
太宰は瞬間まったくの小児のような泣きべそを掻いたが、すぐ、どす黒い唇を引きしめて、傲然と頭をもたげた。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
けれども、やはり泣きべそをかいてゐる樣な顏であつた。
— 太宰治 『當選の日』 青空文庫
笠井さんは、それまでの不断の地味な努力を、泣きべそかいて放擲し、もの狂おしく家を飛び出し、いのちを賭して旅に出た。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
私は泣きべそかきました。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
」 私は、泣きべその気持の時に、かえって反射的に相手に立向う性癖を持っているようです。
— 太宰治 『美男子と煙草』 青空文庫
」ヴェルレエヌと赤い着物とは、一体どんなつながりがあるのか、われながら甚だ唐突で、ひどくてれくさかったけれど、私は自分に零落を感じ、敗者を意識する時、必ずヴェルレエヌの泣きべその顔を思い出し、救われるのが常である。
— 太宰治 『服装に就いて』 青空文庫
」変心 (二) 田島は、泣きべその顔になる。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
青木さんは、既に卑屈な泣きべそみたいな顔になっている。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
作例 · 標準
妹は欲しいおもちゃを買ってもらえず、泣きべそをかいていた。
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「もう!また泣きべそかいてるの?」と、母親が子供に声をかけた。
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彼の顔は、まるで泣きべそをかいている子供のようだった。
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