加虐性
かぎゃくせい
名詞
標準
文例 · 用例
雪子の細胞には、他人のさういふ仕打ちの底の心理を察して羨むだけの旧家育ちの人間によくある、加虐性も被虐性も織り込まれてゐた。
— 岡本かの子 『過去世』 青空文庫
ラマ教徒はすべて激越な狂信者で、一種独得のクリュオーテシスム(加虐性)については、鎖国前一七〇六年に入蔵した伊太利の耶蘇会士イッポリート・デシデリが、「思い出すだけでも身の毛がよだつ」と旅行記に書いている。
— 久生十蘭 『新西遊記』 青空文庫
これがラマ教徒の加虐性が怠けているときの結果だが、そういう状態で、最低五年から二十年ぐらいまで忘れられる。
— 久生十蘭 『新西遊記』 青空文庫