染みる
しみる
動詞-一段動詞-自動詞頻度ランク #25725 · 青空 1063 例
標準
to pierce
文例 · 用例
二 岐阜ではまだ蒼空が見えたけれども、後は名にし負う北国空、米原、長浜は薄曇、幽に日が射して、寒さが身に染みると思ったが、柳ヶ|瀬では雨、汽車の窓が暗くなるに従うて、白いものがちらちら交って来た。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
暑い時分じゃが、理窟をいうとこうではあるまい、私の血が沸いたせいか、婦人の温気か、手で洗ってくれる水がいい工合に身に染みる、もっとも質の佳い水は柔かじゃそうな。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
掻巻越に、お孝は学士の手を我が胸に持添えて、「さあ、話しておくんなさいな、――身に染みるわねえ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
……」彩ある雲四十六 爺さんは、先刻打撲された時|怪飛んだ、泥も払わない手拭で、目を拭くと、はッと染みるので、驚いて慌しいまで引擦って、「他所目には大所の御新造さんのように見えます、その貴女が、……やっぱり苦界、いずれ苦の娑婆でござります。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
却つて、日を經るに從つて、物語を聞きさした如く、床しく、可懷しく、身に染みるやうに成つたのである。
— 泉鏡太郎 『霰ふる』 青空文庫
後先になって勇美子の部屋に立向うと、たちまち一種身に染みるような快い薫がした。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
」 月の柳の雫でも夜露となれば身に染みる。
— 泉鏡花 『浮舟』 青空文庫
」「畜生、怪しからず身に染みる、堪らなく寒いものだ。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
作例 · 標準
防寒着を着ていても、冬の夜風が骨の髄まで染みるように冷たい。
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山頂の冷気が肺に染みるのを感じながら、昇る朝日を静かに待った。
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隙間風が染みる古いアパートで、毛布にくるまって夜を明かす。
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標準
to sting (wound or sensitive area, etc.)
作例 · 標準
切り傷にアルコール消毒液が染みて、思わず顔をしかめてしまった。
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虫歯のせいで、冷たいアイスクリームが神経にキーンと染みる。
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玉ねぎを切っていると、ツンとした刺激が目に染みて涙が止まらない。
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標準
to be infected (with vice)
作例 · 標準
都会の悪徳に染みる前に、彼は純朴な故郷へと帰っていった。
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悪い仲間の影響で、真面目だった彼が徐々に博打の快楽に染みていく。
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一度その世界の毒に染みてしまうと、元の生活に戻ることは難しい。
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標準
to feel keenly
作例 · 標準
敗北の悔しさが身に染みると、彼は黙々とトレーニングを再開した。
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病床で一人過ごす夜は、家族の優しさがいつも以上に心に染みる。
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「無駄にするなよ」という父の短い言葉が、今の僕には深く染みる。
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