険隊
けんたい
名詞
標準
文例 · 用例
これまでにも他の探険隊のとった写真やその記事などをいろいろ見てかなりまでは極地の風物の概念を得たつもりでいたのだが、しかし活動映画として映しだされたのを見ると、ただの静映像で見ただけでは到底想像のできなかったいろいろの真実をありありと見せられ体験させられるのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
O氏の主催で工業クラブに開かれた茶の会で探険隊員に紹介されてはじめて自分のぼんやりした頭の頂上へソビエト国の科学的活動に関する第一印象の釘を打ち込まれたわけである。
— 寺田寅彦 『北氷洋の氷の割れる音』 青空文庫
今度の探険隊員の講演の際壁にかけられた粗末な北氷洋の海図の上を赤い線で示された航路の触手がするすると東に延びて、それがベーリング海峡を越えて横浜まで届くのを見た。
— 寺田寅彦 『北氷洋の氷の割れる音』 青空文庫
「ひどく一同を手こずらせた」と探険隊長の演説の中でも紹介されているが、これは子熊の立場からは当然のことであろう。
— 寺田寅彦 『空想日録』 青空文庫
この母熊の肉は探険隊員のあまたの食卓をにぎわすと同時に隊員のビタミン欠乏症を予防する役に立った。
— 寺田寅彦 『空想日録』 青空文庫
氷海の無辜の住民たる白熊に対してはソビエト探険隊員は残虐なる暴君として血と生命との搾取者としてスクリーンの上に映写されるのである。
— 寺田寅彦 『空想日録』 青空文庫
一九一二年に、当時の独逸ニューギニア会社の探険隊が、『太平洋漏水孔』へ入ろうとした。
— 小栗虫太郎 『「太平洋漏水孔」漂流記』 青空文庫
その探険隊が、『|海の潮吹き穴』とそこを名づけたように、濛気赤道太陽をさえぎる大湿熱海だ。
— 小栗虫太郎 『「太平洋漏水孔」漂流記』 青空文庫