仕掛かり
しかかり
名詞
標準
commencement
文例 · 用例
そしてさっき話したように、空気が割れ目などを通って地面の外へにげることをおそれ、地表と地中との交通路は、空気をなるべく洩らさないように、厳重な仕掛かりでふせいである」「なるほど。
— 海野十三 『三十年後の世界』 青空文庫
人間の翁がそう感ずると等しく、自然自体も感ずるのであろうか、翁の指尖が目途の正面を越して反対側へ撫で移るまもないところから地平は隆起し、麓から中腹にさしかかり、ついに聳え立つ峯巒となる。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
○五月、市川|女寅が本郷の春木座へ稽古に通う途中、湯島切通しの坂へ差しかかりし時、俄かに眩暈を感じて人力車を降り、路ばたの西洋小間物屋へ転げ込みしに、店の人々は大家の夫人と見誤まりしという。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
そのうちに、大きなサクラの園へ、さしかかりました。
— ――七つのお話からできている物語―― 『雪の女王』 青空文庫
箱根を進発してすぐに峠にさしかかり、振りかへつてみると箱根の湖は樹間に小さくいぢらしげに碧水を湛へてゐるのが眼下に見えました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
途中、麦が一寸ほど伸びている麦畑の傍にさしかかり、突然、ぐしゃっと涙が鼻にからまって来て、それから声を放って泣いた。
— 太宰治 『虚構の春』 青空文庫
……そこの高欄におしかかりながら、月を待つ間のお伽にとて、その坊さんが話すのですが、薗原山の木賊刈、伏屋里の箒木、更科山の老桂、千曲川の細石、姨捨山の姥石なぞッて、標題ばかりでも、妙にあわれに、もの寂しくなるのです。
— 泉鏡花 『唄立山心中一曲』 青空文庫
あまりに縁へのしかかり、沈んで仕舞った様にも見える人がある。
— 岡本かの子 『ドーヴィル物語』 青空文庫
作例 · 標準
新しいプロジェクトの仕掛かりは、来週から本格的に始まる予定だ。
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工事の仕掛かり段階で、いくつかの問題が発生した。
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「この企画、仕掛かりは順調?」
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