微風
びふう
名詞
標準
文例 · 用例
昨日迄大変暑かつたのにも今日はボンヤリした日が射してゐて、時々夕立でも降らせさうな雲の塊が乾き切つた庭の土を薄暗くしたり、そして稀々しくも地面を匍ふやうな微風が所々に生えた雑草などを揺るので、私の心は思ひ出を巡るに似合はしい気分になつて、その蛇の思ひ出はだんだん拡がつていつた。
— 中原中也 『その頃の生活』 青空文庫
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)(例)おそる/\------------------------------------------------------- 上 あくまでも蒼く晴れ上つた空であり、渓谷には微風さへもない。
— 葉山嘉樹 『運動会の風景』 青空文庫
木の葉をわたる微風のような深谷の気配が廊下に感じられた。
— 葉山嘉樹 『死屍を食う男』 青空文庫
そのような無智な陰口が、微風と共に、ひそひそ私の耳にはいって来る。
— 太宰治 『東京八景』 青空文庫
屋台の裏にも山桜の大木三本有之、微風吹き来る度毎に、おびただしく花びらこぼれ飛び散り、落花|繽紛として屋台の内部にまで吹き込み、意気さかんの弓術修行者は酔わじと欲するもかなわぬ風情、御賢察のほど願上候。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
夜間は陸上の空気が海上のものよりも著しく冷却するから、これと反対の過程が行なわれて、上層では海のほうから陸へ、下層では陸から海へ微風が吹く、これがいわゆる陸風である。
— 寺田寅彦 『海陸風と夕なぎ』 青空文庫
微風も一繊雲もないのに、ゆらゆらとその潮が動くと、水面に近く、颯と黄薔薇のあおりを打った。
— 泉鏡花 『燈明之巻』 青空文庫
薄みどり色のポプラの若葉が可憐に微風にそよいでゐた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
ウィキペディア
『微風』(そよかぜ)は、2002年3月1日に発売したGacktのビデオ・クリップ集。発売元は日本クラウン。
出典: 微風 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0