蒲公英
たんぽぽ異読 タンポポ・ほこうえい
名詞頻度ランク #30144 · 青空 108 例
標準
dandelion (esp. species Taraxacum platycarpum)
文例 · 用例
蒲公英の忘れ花あり路の霜 小景小情。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
陽春の日に、蒲公英の咲く長堤を逍遥するのは、蕪村の最も好んだリリシズムであるが、しかも都会の旗亭につとめて、春情学び得たる浪花風流の少女と道連れになり、喃々戯語を交して春光の下を歩いた記憶は、蕪村にとって永く忘れられないイメージだったろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
春風馬堤曲に歌われた藪入りの少女は、こうした蕪村の詩情において、蒲公英の咲く野景と共に、永く残ったイメージの恋人であったろう。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
薄日は弱く雲を越さず、畔に咲いた黄蒲公英、咲交る豆の花の、緋、紫にも、ぽつりとも黒い影が見えぬ。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
△犬ころ草がやたらにはびこる、その穂花が犬ころのやうな感じで好きな草だ、其中庵の三雑草として、冬から春はぺん/\草、春から夏は犬ころ草、秋はお彼岸花をあげなければなるまい、そのほかに、草苺、青萱、車前草、蒲公英。
— 大田 『行乞記』 青空文庫
そこには金子の牧場があり、牛の乳を搾っていたが、銀子はよくそこで蒲公英や菫を摘んだものだが、ブリキの乳搾りからそっと乳を偸んで呑み、空の時は牛の乳からじかに口呑みに呑んだりもした。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
二子山附近われの悔恨は酢えたりさびしく蒲公英の莖を噛まんや。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
いま日は構外の野景に高く農夫らの鋤に蒲公英の莖は刈られ倒されたり。
— 萩原朔太郎 『純情小曲集』 青空文庫
作例 · 標準
春の道端に咲く蒲公英の黄色い花を見つけると、季節の移り変わりを感じる。
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子供たちが公園で蒲公英の綿毛を一心不乱に吹き飛ばして遊んでいる。
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蒲公英の根を乾燥させて煎じたものは、たんぽぽコーヒーとして親しまれている。
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