花の精
はなのせい
名詞
標準
spirit of a flower
文例 · 用例
鶴猴も見えねば然にもあらぬやうなりと心まどひしけるが、画ける人のおもひより出でたる菊の花の精なりと後に聞きぬ。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
ある時は花の精のようにまぶしく、又、ある時は悪魔のようになやましく……そうして私はそれを見ていると、何故かわからずに思念が曚昧く、哀しくなって来るのでした。
— 夢野久作 『瓶詰地獄』 青空文庫
――まつたく、木の葉草の花の精が顕はれたやうであつた。
— 泉鏡花 『玉川の草』 青空文庫
さうして花の精のやうに美しい微笑を浮べて云ひました。
— 牧野信一 『駒鳥の胸』 青空文庫
あまりに俗悪な比喩ではあるが、最前のカルロ・ナイン嬢の容姿を雪の精に見立てるならば、この女は、その化粧の凝らし加減や、その妖艶を極めているところから見て、是非とも花の精と思わなければならぬであろう。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
それも普通の花の精ではない。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
梅に住む羅浮の仙女も見たりしと君を人云ふ何事ならん 羅浮の仙女とは、隋の趙師雄の夢に現はれて共に酒を汲んだ淡粧素服の美人、梅花の精で、先生も若い時分には羅浮の仙女にも会はれたことだらうといふ話を人がして居るが何のことだらうととぼけた歌。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
彼はびっくりして息をこらして眺めていましたが、やがて、それは書物にあった森の精や水の精や花の精達だと覚って、なおよく見るために、木影から少し進み出て行きました。
— 豊島与志雄 『魔法探し』 青空文庫
作例 · 標準
その昔、花畑には花の精が宿り、夜になると美しい歌を歌っていたという伝説がある。
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彼女は、まるで花の精のように、繊細で優雅な踊りを披露した。
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「もしかして、花の精が見守ってくれているのかも。」
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