筋合い
すじあい
名詞
標準
文例 · 用例
それは当りまえのことで、何も非難される筋合いのものでは無い。
— 太宰治 『困惑の弁』 青空文庫
つまり私という老人は、何一つ見るべきところが無い、それが私の本領、などと言って居直って威張り得る筋合いの事では決してございませんが、そのような男が、この地方の教育会のお歴々に向って、いったい何を講演したらよろしいのでありましょうか。
— 太宰治 『男女同権』 青空文庫
親子関係を離れて誰に向っても話せる筋合いの事柄ばかりである。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
自然、多鶴子の問に答える豹一の言葉は普通のなまやさしい答えでは済まされない筋合いになっていた。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
要するにトレーニング、マイクロコンピューターのイメージがつかめればよいのであって、それでたいしたことができないからといっても文句をいわれる筋合いではない。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
お嬢さんにしちゃひとり歩きのところが、存外とこりゃ乙な筋合いかも知れねえぞ」 なぞと声高にしつつ、行きすぎたいくたりかのざれ男共はありましたが、肝腎の百化け十吉らしい者に出会わなかったことは、いかにも残念と言うべきでした。
— 続旗本退屈男 『旗本退屈男 第二話』 青空文庫
文句をいう筋合いじゃない。
— 第3章 フルサークル、1991年 『45回転の夏』 青空文庫
また死なずとどうにか済みそうな筋合いなら、古い川柳じゃあねえが、ようごんす袂の石を捨てなせえ、と俺も相談に乗ろうじゃあねえか。
— 松茸 『半七捕物帳』 青空文庫