駢立
駢立
名詞
標準
文例 · 用例
この駢立した三峰が早くから地図の上で其名を知られていた所謂赤兀白兀である。
— 木暮理太郎 『黒部川奥の山旅』 青空文庫
雪渓の中央に立って、この牙のように駢立して鋭く突立った両側の岩壁を見上げると、何かしらん地質時代の或る巨大なる動物が、胴体を地下に埋没された苦し紛れに大きな口をカッと開いて、上顎と下顎とをむき出したまま化石となっている其中へ飛び込んだような気がする。
— 木暮理太郎 『黒部川奥の山旅』 青空文庫
北アルプスは概して起伏に富み、それがまた小刻みに刻まれて、大小の峰頭は乱杭の如くまたは鋸歯の如く駢立し、鋭く天を刺している。
— 木暮理太郎 『南北アルプス通説』 青空文庫
乗鞍岳の後には、三峰|駢立して、恰も穂先が三つに分れた槍のように、鋭く天を刺している山がある。
— 木暮理太郎 『北岳と朝日岳』 青空文庫
大和・越中其他に在る二上山は即ち二神山で、二峰|駢立した一方を男神とし、他方は女神と崇めた為に生じた名である。
— 木暮理太郎 『山の今昔』 青空文庫