戦時色
せんじしょく
名詞
標準
wartime appearance
文例 · 用例
物資統制、価額公定、等々で戦時色が日にまし濃厚になる、私もまた日にまし生活の窮迫に苦しむ、だが、物心総動員の秋だ、誰でもが頑張らなければならない。
— 昭和十三年 『旅日記』 青空文庫
一九四六年一月、ジャーナリズムが戦時色を払拭して再発足をはじめたとき、そこに面白い現象が現われた。
— 宮本百合子 『今日の日本の文化問題』 青空文庫
上これを行へば下これにならふつもりかどうか、ヂャアナリズムの大部分は、この調子を真似て、もつて戦時色とするのであるから、徒らに安価な流行語をふやすのみで「戦争万歳」と云はぬばかりの軽薄さが全紙に漲り、日本の真の表情は世界の玄関に伝はらないのである。
— 岸田國士 『従軍五十日』 青空文庫
工科系統の学校増設、収容人員の倍加が著しい戦時色の現れであり、師範学校の昇格は、国民学校の重要性を一段と認識させるに役立ちました。
— ――力としての文化 第三話 『戦争と文化』 青空文庫
なぜなら、久保家の台所は、凡そ時節柄、最も戦時色を帯びないものの一つであり、塵捨場にはいつも、おやといふやうなものが投げ込んであり、瓦斯は二度までも止められ、配給品についての苦情の出ないことはまづなかつたからである。
— 岸田國士 『荒天吉日』 青空文庫
ラストのヴァラエティは少しでも戦時色を、といふ狙ひである。
— 昭和十三年 『古川ロッパ昭和日記』 青空文庫
わけて秀吉の中国遠征は、大規模な大軍をうごかして、中国一帯を、一時戦時色に染めたほどであったから、およそ戦争というものの実感と惨害は、この地方の郷土には、農民の端にまでよく分っていたに違いなかった。
— 吉川英治 『随筆 宮本武蔵』 青空文庫
作例 · 標準
街並みは、戦時色を色濃く残しており、当時の様子を偲ばせる。
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彼は、戦時色の残る古びた写真を見つめていた。
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この資料館では、戦時色の雰囲気を感じられる展示が行われている。
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