震天
しんてん
名詞
標準
文例 · 用例
然しアリスもさるもの、やをら奮起一番、剣を払つて新来の敵と鉾を交へれば、こゝに忽ち哲学王国は黒雲をはらんで、竜虎の爪に二分されようとする震天動地の活劇は開始されんとした。
— 牧野信一 『嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら』 青空文庫
縮地術、遠耳術、遠観術、震天術、クレボヤンス式のこれらの諸術も、彼の説明による時は、決して決して不可能ではなかった。
— 国枝史郎 『蔦葛木曽棧』 青空文庫
この時から更に七十年程後くれて、西暦十三世紀になると、蒙古軍が金を攻めて、その都の※京を圍んだ時、城中の金人が盛に火藥を使用して敵を苦しめ、震天雷など稱する火砲を使用して、火藥を敵陣に飛ばして居る。
— 桑原隲藏 『東洋人の發明』 青空文庫
その爆發する時の有樣は、其聲如雷、聞百里外と記してあるが、支那人の記事故、多少のおまけはあるにしても、震天雷といふ名から推して、大なる爆聲を發したことがわかる。
— 桑原隲藏 『東洋人の發明』 青空文庫
いまや、その裾野の一角にあって、咲耶子がふったただ一本の笛の先から、震天動地の雲はゆるぎだした。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫