薄暮れ
うすぐれ
名詞
標準
evening
文例 · 用例
「濡れるぞ、もつとこつちへ寄り給へ、情味は薄暮れの銀盤をゆくごとしだね」 私はかう言つて彼の方に余計に洋傘をさしかけながら、雨の路面を見た。
— 小説 『小熊秀雄全集−15−』 青空文庫
もうあたりは薄暮れて、やがて螢の出そうな刻限だのにどうしたのか昼の暑さが一向に減らない。
— 宮本百合子 『三郎爺』 青空文庫
そういうすぐれた作者の作品を読むときにわれわれはその作の主人公のすべての行為が実に動かすべからざる方則のもとに必然な推移をとっていることを悟るであろう。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
支那というすぐれた文明の伝統を有する大国を、列国の侵略から救うためにはどうしても革命の手段が必要だというのなら、何も清国政府に遠慮なんかしている場合じゃない。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
私などの考では、その人の揚げた『佐々木の場合』などは、決してさうすぐれたものではない、第一、あゝいふ風に考へた点が子供らしい。
— 田山録弥 『孤独と法身』 青空文庫
あの方々の内に曇りを払うすぐれた力が具っているのですから」 記代子は言葉をさえぎった。
— 坂口安吾 『街はふるさと』 青空文庫
ところが、その当時ドイツにヨハンネス・ケプラーというすぐれた若い学者があって、オーストリーのグラーツ大学で数学の講師をしていましたが、この人が惑星の軌道について研究した結果をガリレイの許に送って来ました。
— 石原純 『ガリレオ・ガリレイ』 青空文庫
ボイルの仕事をここでものがたるにつけても、私はそぞろにこの感に堪えないので、そういうすぐれた沢山の科学者の仕事のおかげで、今日の人々がどれほど便利を得ているかを考えるならば、誰しもその大きな恩恵を忘れてはならないのでありましょう。
— 石原純 『ロバート・ボイル』 青空文庫
作例 · 標準
例句