忌寸
いみき
名詞
標準
Imiki (fourth highest of the eight hereditary titles)
文例 · 用例
○引馬野ににほふ榛原いり乱り衣にほはせ旅のしるしに 〔巻一・五七〕 長奥麿 大宝二年(文武)に太上天皇(持統)が参河に行幸せられたとき、長忌寸奥麿(伝不詳)の詠んだ歌である。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
○大宮の内まで聞ゆ網引すと網子ととのふる海人の呼び声 〔巻三・二三八〕 長意吉麻呂 長忌寸意吉麻呂が詔に応え奉った歌であるが、持統天皇か文武天皇か難波宮(長柄豊崎宮。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
○苦しくも降り来る雨か神が埼狭野のわたりに家もあらなくに 〔巻三・二六五〕 長奥麻呂 長忌寸奥麻呂(意吉麻呂)の歌である。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
○竹敷のうへかた山は紅の八入の色になりにけるかも 〔巻十五・三七〇三〕 新羅使(大蔵麿) 一行が竹敷浦(今の竹敷港)に碇泊した時の歌が十八首あるその一つで、小判官|大蔵忌寸麿の作である。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
『諸社根元記』に曰く、山城風土記に云う、伊奈利社、伊奈利と云うは、秦中家忌寸等が遠祖、伊侶具泰公稲梁を積みて富裕あり。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
そうして尚さらいけないことには、そのときの太宰の服装がそっくり、馬場のかねがね最もいみきらっているたちのものだったではないか。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
さうして尚さらいけないことには、そのときの太宰の服裝がそつくり、馬場のかねがね最もいみきらつてゐるたちのものだつたではないか。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
「ま、ちょっと一服するくらい、いいだろう」と和太郎さんは、手綱を松の太いみきにまきつけながら、いいました。
— 新美南吉 『和太郎さんと牛』 青空文庫
作例 · 標準
日本史の授業で、天武天皇が制定した八色の姓の一つである「忌寸」について学んだ。
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渡来人系の氏族には、この忌寸の姓を与えられた者が多かったという記録が残っている。
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古文書を解読していると、奈良時代の役人の名前に「忌寸」という称号が記されていた。
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