癇の強い
かんのつよい
表現
標準
irritable
文例 · 用例
母はもう父に対して癇の強い子供に対するような、あやなし方をしていました。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
」 癇の強い東洋史の専門家はにやりと笑つた。
— 大正七(一九一八)年 『茶話』 青空文庫
不斷から癇の強い女で、少しでも熱が出ると、なか/\直らない。
— 憑き物 『泡鳴五部作』 青空文庫
良人はいくらか猫背の右肩だけが怒ったようになっていて、そのため後ろ姿が癇の強い年寄りじみて見えた。
— 矢田津世子 『茶粥の記』 青空文庫
それをとうとう売らせたのは英吉と申すわたしの兄、……やはり故人になりましたが、その頃まだ十八だつた、癇の強い兄でございます。
— 芥川龍之介 『雛』 青空文庫
気のついたところだけ申しあげますけど、姉のお米はわりに癇の強いほうなもンですから、不浄へ行って手水をつかうとき、かならず左手に杓を持って右から洗うのがきまりで、右手に杓を持つようなことはこれまでただの一度もなかったことですのに、このごろはいつも、右手で杓を取って左手から先に洗うのです。
— 金鳳釵 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
若い時分から、むら氣で癇の強い人でしたが、近頃はもう何を申上げて居るか、自分でも時々わからなくなることがあるやうでございます」 勝藏は躍起になつて養母の言葉を嘘にし度い樣子す。
— 凧糸の謎 『錢形平次捕物控』 青空文庫
ところが、その獰猛な顔が引っこんだらしいと思うと間もなく、今度は癇の強い声が指揮台から聞え出した。
— 第二部 『次郎物語』 青空文庫
作例 · 標準
彼は最近、どうも癇の強いようで、些細なことで怒り出すんだ。
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会議が長引いて、みんな少し癇の強い状態になっていた。
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あの子は癇の強いところがあるから、接する時は優しくしないとね。
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昨日はちょっと癇の強い私を出してしまって、後で反省したよ。
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