頃日
けいじつ
名詞副詞
標準
recently
文例 · 用例
たゞ数ヶ月の後、石垣島の王のやしきの隅にその頃日本では、なかなか得ることの出来なかつた世界の地図が落ちてあるのを家来の一人が発見した。
— 太宰治 『地図』 青空文庫
外国の日本人経営のクラブとかレストランでは先例によって女を雇入れることはめったにないことなのだが、私は天津の日本租界、敷島町の或るレストランに近頃日本の少女が青磁の衣服をつけてそれでなくとも感傷的になった旅人の私の心を瞑想的にするのに会ったことがある。
— 吉行エイスケ 『孟買挿話』 青空文庫
その包箱の見返しの中央にMICHAEL・SHIROと読める朱墨と、黒い墨の細かい組合わせ文字の紋章みたいなものが、消え消えに残っているところを見ますと、私のカンでは多分天草一揆頃日本に渡って来て、ミカエル四郎と名乗る日本人が秘蔵してたものじゃないか知らんと……ヘエヘエ。
— 夢野久作 『悪魔祈祷書』 青空文庫
落度があればそれッきり、まことに頃日の様子では、内々じゃ持扱って、私の落度を捜しているかも知れませんもの。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
頃日聞く――當時、唯一の交通機關、江戸三度と稱へた加賀藩の飛脚の規定は、高岡、富山、泊、親不知、五智、高田、長野、碓氷峠を越えて、松井田、高崎、江戸の板橋まで下街道、百二十里半――丁數四千三十八を、早飛脚は滿五日、冬の短日に於てさへこれに加ふること僅に一日二時であつた。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
震災後、多年中絶して居たのが、頃日區劃整理に及ばず、工事なしに復興した。
— 泉鏡太郎 『九九九會小記』 青空文庫
頃日読みさしのアナトール・フランスの小説の中にこんな話が出ていた。
— 渡辺温 『アンドロギュノスの裔』 青空文庫
その頃日本では他の或る国と戦争を始めていたが、それに動員された兵士であろう。
— 太宰治 『列車』 青空文庫
作例 · 標準
頃日、新しいカフェがオープンし、多くの客で賑わっている。
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頃日来、体調が思わしくなく、病院で診察を受けた。
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「頃日、お会いする機会がございましたが、大変お元気そうで何よりでした。」
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