小品文
しょうひんぶん
名詞
標準
文例 · 用例
私たちの同人雜誌にもときどき小品文を出してゐたが、みんな氣の弱々した文章であつた。
— 太宰治 『思ひ出』 青空文庫
こうなると迂闊に小品文や随筆など書くのはつつしまなければならないという気がしたのであった。
— 寺田寅彦 『随筆難』 青空文庫
全世界に誇るべき東洋の文豪、魯迅先生の逝去せられたのは、昭和十一年の秋であるが、それに先立つこと約十年、先生四十六歳の昭和元年に、「藤野先生」という小品文を発表せられた。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
私たちの同人雑誌にもときどき小品文を出してゐたが、みんな気の弱々した文章であつた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
全くそのころの自分にとっては科学の研究は一つの創作の仕事であったと同時に、どんなつまらぬ小品文や写生文でも、それを書く事は観察分析発見という点で科学とよく似た研究的思索の一つの道であるように思われるのであった。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
少なくも自分だけの場合について考えると、ずっと後に『ホトトギス』に書いた小品文などは、この頃の日記や短文の延長に過ぎないと思われる。
— 寺田寅彦 『明治三十二年頃』 青空文庫
ずつと前父をモデルにした小品文を父に発見されて激怒を買つたことがあるが、そして酷く困惑したことがあるが、この頃ではそれ位ひのことで困惑する程の余猶もなし、若し母が読んで「腹を切つて死んでしまへ!
— 牧野信一 『鏡地獄』 青空文庫
私は嘗て「或る五月の朝の話」といふ小品文を書いた。
— 牧野信一 『素書』 青空文庫