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享楽生活

きょうらくせいかつ
名詞
1
標準
life of pleasure
文例 · 用例
男の方にはヘロイズムがなくなって享楽生活を非常に重要視している。
岡本かの子 新時代女性問答 青空文庫
鳥羽僧正の鳥獣戯画なども当時のスポーツやいろいろの享楽生活のカリカチュアと思って見ればこの僧正はやはり一種のカメラをさげて歩いた一人であったかもしれない。
寺田寅彦 カメラをさげて 青空文庫
兄弟は父が現代教育の方針に不満といふ理由で、一人は中学を、一人は高等学校を、途中から退学させられて、通つて来る二三人の家庭教師に就かされてゐるが、実は父が家庭に於ける享楽生活に手不足を来すのを、父は極力嫌つたためでもあつた。
岡本かの子 過去世 青空文庫
職業婦人の増加に依って、婦人の独立生活、享楽生活の容易な事は明らかに証明されている。
夢野久作 東京人の堕落時代 青空文庫
ある畏しい驚くべき時運の退転を促して、享楽生活から一足飛びに、孤独を思ひ沁み得る、沖つ国に据ゑ奉つたのかも計りがたかつた。
後期王朝文学史 女房文学から隠者文学へ 青空文庫
ムロの鴛鴦夫婦は、此寛典の中に其理想的|享楽生活を楽しんで居るのである。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
天平時代の阿弥陀浄土変というものがこういう構図からできていたとは信ぜられないが、中将姫の伝説を生み出したのがこういう浄土の図であったとすると、中将姫に代表せられる彼岸生活の憧憬は、きわめて素朴な形に現われた、完全な享楽生活への憧憬だということになる。
和辻哲郎 古寺巡礼 青空文庫