映し取る
うつしとる
動詞
標準
文例 · 用例
此の鏡面が暗くなつて仕舞つて、對ふところのもの一切を鏡中に收めることが出來なくなり、即ち鏡イツパイに當面のものを映し取ることが出來なくなるところが即ち散亂心の有樣なのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
この鏡面が暗くなって仕舞って、対かうところのもの一切を鏡中に収めることが出来なくなり、即ち鏡イツパイに当面のものを映し取ることが出来なくなるところが、即ち散乱心の有様なのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
もし地を更えて、自分が内蔵助の場合に立つならば何う動くか――何う処すか――それを思えば、自から内蔵助の行動と意中は、鏡にかけて映し取るように、彼には読めてくるのだった。
— 吉川英治 『新編忠臣蔵』 青空文庫
そういう町すじの平和を沁々と眼底に映しとる思いだ。
— 一九四四年(昭和十九年) 『日記』 青空文庫