幻辞.com

夕月

ゆうづき
名詞
1
標準
the evening moon
文例 · 用例
夕月榛の木原に上りて、空は水の如し。
萩原朔太郎 花あやめ 青空文庫
夕月の光を背にしていたからその横顔もはっきりとは知れなかったがそのたくましげな体躯の黒い輪郭が今も僕の目の底に残っている。
国木田独歩 忘れえぬ人々 青空文庫
言葉すくなき彼はこのごろよりいよいよ言葉すくなくなりつ、笑うことも稀に、櫓こぐにも酒の勢いならでは歌わず、醍醐の入江を夕月の光|砕きつつ朗らかに歌う声さえ哀れをそめたり、こは聞くものの心にや、あらず、妻失いしことは元気よかりし彼が心をなかば砕き去りたり。
国木田独歩 源おじ 青空文庫
白雄の句にも夕月や柳がくれに魚わかつ といふのでも「夕月に柳のかげで魚を分けてる」では矢張趣が出ないと云つたやうな譯である。
泉鏡花 文章の音律 青空文庫
海棠の花は朝の露に美しく、梨の花は夕月の光りに冴ゆ。
幸田露伴 花のいろ/\ 青空文庫
橋場のさる人の庭のいと濶きに此花のいと多く咲きたるを見しそれの年の秋の夕暮、かゝるところにてこそさる男も泣きけめと、楸楡颯々|蓬艾蕭々として夕月の光り薄く西風の音の淋しかりしまゝ、勝れて艶なる此花を見る/\徘徊りて想ひやりたることありき。
幸田露伴 花のいろ/\ 青空文庫
同じ巻でも「子の日」と「春駒」、「だびら雪」と「摩耶の高根に雲」、「迎いせわしき」と「風呂」、「すさまじき女」と「夕月夜|岡の萱根の御廟」、等々々についてもそれぞれ同様な夢の推移径路に関すると同様の試験的分析を施すことは容易である。
寺田寅彦 連句雑俎 青空文庫
北国の夏の夜は水をうつたやうに涼しくなつて居て、青い光をまき散らしながら夕月がぽつかりと川の向うに上りかゝつて居た。
有島武郎 お末の死 青空文庫
作例 · 標準
澄み切った夜空に、細くかかった夕月が静かに輝いていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
詩人は、物悲しい夕月を眺めながら、故郷への思いを馳せた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
満月ではないが、その日の夕月もまた、幻想的な美しさを湛えていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
ウィキペディア曖昧さ回避

夕月(ゆうづき) 夕方の月。 三日月を特にさすことがある。 列車愛称「夕月」。以下の2つがある。 国鉄急行列車「夕月」。1965年(昭和40年)~1968年(昭和43年)10月にかけて新大阪駅~宮崎駅間で運行していた。彗星 (列車)・山陽本線優等列車沿革を参照。 小田急特別急行列車「夕月」。はこね (列車)を参照。 夕月 (駆逐艦)。日本海軍の睦月型駆逐艦12番艦。 夕月 (映画)。1969年公開の映画(製作:石原プロモーション・松竹、配給:松竹)主演・黛ジュン、森田健作。 夕月 (企業)。福島県いわき市にあるかまぼこ製造会社の1つ 夕月 (黛ジュンの曲)。黛ジュンのシングル。1968年9月発売。 夕月(日本舞踊・常磐津節)。 夕月(ゆづき) 夕月 (シンガーソングライター)。2000年生まれのシンガーソングライター。旧芸名「栗本柚希(くりもとゆずき)」。

出典: 夕月 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0