義烈
ぎれつ
名詞
標準
heroism
文例 · 用例
此方は忠勇義烈の日本軍艦なり、敵は世界に隱れなき印度洋の大海賊。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
徳川の膝元といふこの江戸にも、御貴殿のごとき忠勇義烈の御仁が隱れてござるかと思へば、拙者は涙がこぼれるほどに嬉しうござつた。
— 岡本綺堂 『正雪の二代目』 青空文庫
後年勝頼が四方に敗れ小山田信茂には裏切られ、天目山で自尽した時、諸将ほとんど離散した中に、惣蔵一人|己が子を殺し、二心なきを現わした上、最後のお供|仕ったほどで、この義烈には敵ながらも徳川家康が感心し、苦心して遺族を尋ね出し常陸土浦九万石に封じた。
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
而して、事は忠勇義烈に關す、益※珍重すべき也。
— 大町桂月 『狹山紀行』 青空文庫
けれども結局、義兄夫婦の忠勇義烈ぶりにスッカリ感激して号泣|慟哭して云うには、蒼天蒼天、何ぞ此の如く無情なる。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
何しろ日本人の大好きな忠勇義烈譚と来ているからね」「そうですねえ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
呉青秀の忠勇義烈がいつの間にか変化して、純然たる変態性慾ばかりになって行く過程が遺憾なく窺われるのだ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
日本国人の品行美ならずといえども、なお今日までにこれを維持してその醜を蔽い、時として潔清義烈の光を放って我が社会の栄誉を地に落つることなからしめたるものは何ぞや。
— 福沢諭吉 『日本男子論』 青空文庫